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“soul of どんと 2004”
〜どんとトリビュート soul show〜
2004年1月25日 SHIBUYA-AX

 どんとを敬愛するミュージシャンが大挙出演するこのイベント。"soul of どんと2004 〜どんとトリビュート soul show〜"は2004年1月25日、SHIBUYA-AXにて開催されました。

 ボ・ガンボスファンにはたまらない、超豪華なハウスバンドとともに最初に登場したのは、BLACK BOTTOM BRASS BAND。もともと陽気なナンバー「見返り不美人」をホーン隊が一層華やかに盛り上げ、早くもお祭りムード全開! 

 「風が騒ぐ夜は/うちへ帰りたくないよ」涼しいヴォーカルを響かせたのは、ハナレグミの永積タカシ。「僕もみなさんと同じ、ボ・ガンボスの大ファンなんです! 専門学校の時にボ・ガンボスの解散ライブを野音に見に行って……。まさかこんな場所で歌うことになるなんて……」と感激の面持ち。続く「ゆ〜らゆら祭りの国へ」ではKYONのピアノ、永井利充のコーラスをバックに、大好きなボ・ガンボスのナンバーを歌い上げた永積さん、会場の中で一番の幸せを味わっていたのかも知れません。

 続いて登場したのは、炎のギタリスト、藤井一彦。ボ・ガンボスの曲の中でもサイケデリックな曲調で異彩を放つ「ぶーやんだらけ」でギターを唸らせ、一転、「さなかじゃないとやってらないよ〜」ってなもんで「魚ごっこ」ではお茶目な一面ものぞかせました。ドラムの岡地曙裕さんの笑顔も輝いてました。

 お次はこの日初めての女性ヴォーカル登場ということもあり、一気に場が華やいだ
Leyona。「泥んこ道を二人」「夢の中」というボ・ガンボスの代表曲ながら、女性が歌うとこうも雰囲気が変わるものか!という驚きに包まれました。ハスキーな声はセクシーでもあり。「あこがれの地へ」ではBLACK BOTTOM BRASS BANDが再び登場。

 ギタリスト玉城宏志がステージに呼ばれ、やや緊張の面持ちの岸田繁がそれに続くと、ボ・ガンボスのさらに前、ローザ・ルクセンブルグの世界に突入。「橋の下」「シビー シビー」の2曲を演奏。ローザ、くるりともに京都のバンドということもあり、相通ずるものがあるのかもしれません。

 続いては、1983年にローザに加入して以来、長くどんとと共に歩んだベーシスト、永井利充が歌う「ポケットの中」。出で立ちからしてサイケな雰囲気を醸し出しているけれど、いざ歌となると、どこかコミカルな味が出て、なんだかとってもいいあんばい。

 そして、どんとと永井の始まりが1983年なら、THE BLUE HEARTSの結成は1985年でした。現在はザ・ハイロウズとして活躍中の甲本ヒロト、真島昌利が相次いで登場。会場は大いに湧きました。なかでもヒロトがマーシーを「僕の一番仲のいい友達」と紹介し演奏した「おめでとう」は、ある意味この夜のハイライトだったかもしれません。

 可愛らしいワンピースに身を包んで登場したYUKI。「ボ・ガンボスの『夢の中』が大好きで」自ら作ったという「愛に生きて」を披露。こういうリスペクトの表明の仕方もあるのですね。さちほさん、Leyonaが加わり、さらに出演者全員による「どんとマンボ」で祭りの熱気は最高潮に!

 トリビュートイベントの理想形ともいえる地位をすっかり確立してしまった"soul of どんと"、今後もビックリするような仕掛けを用意して、私たちを楽しませてくれることでしょう。どんとも、きっと、喜んでいるに違いありません。

(text:高橋厚子/TUK TUK CAFE)

 


セットリスト
1.見返り不美人
ハウスバンド with BLACK BOTTOM BRASS BAND


2.トンネルぬけて
3.ゆ〜らゆら祭りの国へ
 ハナレグミ(永積タカシ)

4.ぶーやんだらけ
5.魚ごっこ
 藤井一彦(THE GROOVERS)

6.泥んこ道を二人
7.夢の中
 Leyona

8.あこがれの地へ
 BLACK BOTTOM BRASS BAND featuring Leyona

9.橋の下
10.シビー シビー
 岸田繁(くるり)

11.ポケットの中
 永井利充

12.心の中の友だち
 真島昌利

13.さいあいあい
 甲本ヒロト

14.おめでとう
 甲本ヒロト & 真島昌利

15.最後にひとつ
16.愛に生きて
 YUKI

17.おどりにいこう
 YUKI with Leyona, 小嶋さちほ

18.カリプソちゃん
YUK I with Leyona, 小嶋さちほ

19.どんとマンボ

20.波
 小嶋さちほ withサンディー&サンディーズ hula studio
 
BAND are
Kyon(key),永井利充(B),岡地曙裕(Dr),玉城宏志(G)
HULA
サンディー&サンディーズhula studio


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