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soul of どんと 2009 in HAWAII ハワイ時間の1月27日。 どんとがハワイで肉体を離れてから、ちょうど、9年。 ヒロ病院で息をひきとった後、現地での仮通夜が行われたという、ヒロ本願寺へ。 本願寺派では、1年早く法要が行われるため、この日が10回忌法要となる。 まるで、教会のような造りの白い洋館。 中に入ると、どんとのために、美しい祭壇が用意されていた。 |
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| 僧衣の中に詰襟シャツを着込まれた御住職により、「正信偈」などのお経が上げられる。 アルファベットでルビの振られる経文を見ながら、一同唱和。 大垣のあたりは、浄土真宗のお寺が大半を占めていて、 夏休みには、各地方のお寺で、お経を読む習慣がある。 どんとさんも、この「正信偈」というお経が好きで、暗記していらっしゃったとか。 生まれも育ちも大垣の私もやはり、子供の頃、ラジオ体操の前には、お経に通っていたので、 特に正信偈は、今でもほとんど覚えている。 メロディーは少し違うが、耳馴染みの深い正信偈を、 ハワイでも、どんとのためにあげられるなんて、こんなに嬉しいことはない。 まるで、大垣とハワイが、ぐっと近づいて、結ばれたような気持ちになる。 ご住職とち〜こさんの挨拶のあとは、ライヴコーナー☆☆ ち〜こさんがライアで、「浄土和賛」を歌う。 浄土真宗のお経に、美しいメロディーをつけた歌。 今回のハワイ入りで偶然再会したという、ハワイ島在住のダンサー・那須しずのさんが、優雅な即興の舞で、花を添えて下さりました。 続いて、ち〜こさんによる、「波」。 |
どんとのオリジナルに、ち〜こさんがあらたに歌詞を付け加えた、2008年バージョンだ。 いつにも増して、心に響く。。悲しくないのに、涙がとまらない。。。 ギター伴奏は、「海の幸」メンバー、ケニー井上さん。間奏のギターのかっこよさに、うっとり! お次は、ハワイ在住でfrom沖縄という、ジーン玉城さんの演奏。 ジャンベにアカペラで、観客をぐっと引き込むアツイパフォーマンス!! そして、再びケニーさんが登場し、同じく「海の幸」メンバー、キャシーさんとともに、あたたかいステージ。 お二人ともレコーディングの為、ハワイに来ていて、駆けつけてくださったそうな。 歌い終わって、キャシーさんが祭壇のほうを振り返り、 やさしく語りかけるシーンが印象的だった。。 どんとさんも、喜んでいらっしゃることだろう♪ |
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| 最後は、この日のためにロスから駆けつけてくださった、「地球の上に生きる」著者でシンガーの アリシア・ベイ=ローレルさんのステージ。 キュートな祝福の唄を、ち〜こさんと共に笑顔で歌う。 それから、アリシアさんバージョン、ハワイの言葉で綴られた、「波」。 日本から来た、波フラシスターズも立ち上がり、 ち〜こさんも加わって、一緒にフラに踊る。 こうして、どんとの10回忌法要は、無事に終了。 祭壇では、写真の中で、琉装のどんとが、静かに笑っていた。 9年前は、悲しみの絶頂だったであろう場所で、 どんとを愛する人々がこうしてまた集い、たくさんの笑顔や感動、美しい歌や踊りとともに、この日を迎えられたこと、そして、この時、この場に居られたということが、何より嬉しく、本当にHAPPYなセレモニーとなりました。 |
翌日、ハワイ時間で、1月28日。 ち〜こさんプレゼンツ・どんとが最期に見た、ハワイの各地を辿るツアーへ☆ はじめに、ヒロ市街から程近くにある、レインボーフォール(滝)へ。 朝の清浄な空気のなか、眺める滝は、とても清らかで、美しかった。 が、火山の噴火の影響で、降雨量が少なく、肝心の虹は見られなった・・・残念。 お次は、さきほど滝からも見えていた、どんとさんが亡くなられたという、ヒロ病院へ。 病院なのに、壁画などのアートがあふれ、装飾が洒落ている。 どんとさんがここに運び込まれてから、亡くなるまでの間に起きた事や、どんな風に過ごしていたのかなど、ち〜こさんが、穏やかな表情で話してくださった。 「懐かしいなぁ。。。こんなふうに、心穏やかに、 ここを訪れる日が来るなんて、考えもしなかったな。」と、ち〜こさんがつぶやく。 最愛のパートナーを突然亡くされた、ち〜こさんの想いは、 同じ体験をしていない私には、きっと、本当にはわからない。 それでも今、どんとの歌の世界が、いろんなカタチで現実化していること、 ち〜こさんや、ご家族が元気に暮らしていることをこうして見せてもらっていることが、ただただ、嬉しいと想う。 今を、生かされているということは、こんなにも美しく、儚くて、確かなことだと感じた。 それから、ヒロを出て、ボルケーノのハワイ火山国立公園へと到着。 キラウエア火山のハレマウマウ(噴火口)の見えるところまで行く予定が、 ミュージアムのところに出てしまったので、こちらも覗いて行くことに。 |
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| 火山の女神・ペレを取り巻くハワイの神話が、パネル付きで紹介されている。 そして、ハレマウマウがよく見える場所まで移動、ペレに献花。 有毒ガスの噴煙がすさまじく、刺激が喉を刺す。 すさまじいスケールに、言葉を失う。大いなる大地に、もう畏怖と感謝しかない。。。 お次は、同じく火山国立公園内にある、「ボルケーノハウス」へ。 ロッジ風の作りで有名な、古い歴史のあるホテルだ。 どんとさんの具合が突然悪くなり、倒れたという場所。 ここでも、その時の様子を、静かにち〜こさんが語ってくださった。 倒れる直前、ペレの古典フラを観たという、ロビーには、様々な伝説を残すという、暖炉と揺り椅子もある。 ロビーの隅には、ペレの絵とグランドピアノがある。 どんとさんはここで、テレサテンを弾いていたとか。 ボルケーノハウス内のカフェからも、噴火口がよく見えた。 最後に、サウスコナのプウホヌア・オ・ホナウナウへ到着。 ここには、かつてのヘイアウ(神殿)が復元され、「逃れの地」(赦しの地)などと呼ばれる。 どんとさんがキラウエア火山を訪れる前、最後に遊んだという海。 中に入ると、美しい海岸が広がる。 続々と、かわいい海亀を発見! ヘイアウの前の浜辺は、海亀の保護のためにロープが張ってあるが、 以前は無く、ここで遊ぶことが出来たので、 どんとさんは1日中、ここで海に入ったりしていたのだそうだ。 ここで、みんなで波フラを捧げた。 どんとさんの散骨をしたという、小さな入り江は、穏やかでとても綺麗なところだった。 足場の悪い溶岩のゴツゴツした岩場を行き、激しく波の砕ける岸辺まで歩く。 思わず、息を飲む光景。。。 ここに来て、あらためて、波の歌詞の意味が、心に沁みる。。。。。 豊かなハワイの風土に抱かれ、まるでどんとさんと一緒に旅をしたような気持ちになれたツアーでした。 (Text:奥田あや) |
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